設計事務所の役割

設計事務所の主な業務内容

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「設計事務所」とは、聞いたことはあるし、知ってはいるけれど、実際どんなことをしているのかわからないという人はたくさんいると思います。
ここで、簡単に設計事務所の仕事を説明します。
また、敷地と建物と可能性については、環境(条件)を最大限に生かした設計を心掛けてご提案したいと考えています。

1.設計図書

店舗や住宅、賃貸マンション、オフィスビルなど全ての建物について、建築するにあたり必要な「設計図書」を作成します。
「設計図書」には平面図や断面図、立面図、詳細図、仕上げ表、構造図、電気図、設備図などがあります。

2.確認申請書

建物を建てるためには、事前に役所に書類を提出し許可をもらわなければなりません。
この書類のことを「確認申請書」といい、建主に代わって確認申請業務を代行します。

3.工事監理

建物を建てるためには、事前に役所に書類を提出し許可をもらわなければなりません。
この書類のことを「確認申請書」といい、建主に代わって確認申請業務を代行します。

以上が基本的な業務内容になります。
もちろん、この他にも現地調査や、仕上げ材に対するアドバイスなど、建物をつくる上で必要不可欠なこまかい作業がたくさんあります。
ここで大事なことは「設計事務所」は、あくまで「建主」と「施工者」のあいだに独立して入り公平な立場において(1)~(3)の業務を行うことです。
「建主」は「設計者」と設計・監理契約を結び、「施工者」と工事請負契約を結びます。
この公平中立な立場において、「設計事務所」はデザインや使い勝手、品質・性能、コストパフォーマンスを目指したうえで「設計図書」を作成します。
また、見積もり内容の検討や確認により適正な工事価格を把握するとともに、「工事監理」において、手抜き工事を防止する大事な役割を果たすのです。

依頼選定方法

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依頼主の考え方によって、依頼先は変わってきます
建てる家は人それぞれ違います。でも、自分に合った依頼先を探すのは難しい・・・ 工務店、住宅メーカー、設計事務所それぞれの利点、欠点を以下にまとめました。
まず、依頼先である工務店・住宅メーカー・設計事務所の違いを理解して頂き、自分にどこが合うのかお考えください

工務店

【利点】
設計を依頼する以前から相手を知っているため、気軽に頼みやすい。
近所の工務店に依頼する場合、直接そこの評判などを聞くことができる。

【欠点】
具体的な希望に沿った設計をするのが難しい。実際には数枚の図面しか書かない事が多く、思っていたものと違うものができることがある。
見積書もOO一式といった内容のものが多く、工事金額があいまいになる事が多く工事終了後に、思ってもいない金額を請求される事もある。
設計料が安く感じることもあるが、確認申請図面等を他の事務所に外注することもあり、見えない所で設計料は工事費に含まれている事が多い。
建築条件付き建物のフリープラン等で建てた場合、オプションの追加が多くなり結果的には高くなってしまう。

住宅メーカー

【利点】
実際にモデルハウス等に行って見ることができる。部材を量産化して建てるため、職人の技量に左右される事が少なく、一定の施工レベルで建てる事が可能。短期間で施工できる。

【欠点】
安く建てられると思われがちだが、実際にはモデルハウスや宣伝広告費にかなりの費用が費やされるため、実際には高くなってしまう。また、規格品以外のものを頼むとオプションとして別途に費用をとられる。
営業、設計、施工、メンテナンスと来るたびに担当者が変わるため話の食い違いが起こり、後からクレームを言いたくても誰に言って良いのか分からない事がある。

設計事務所

【利点】
希望や要望が多かったり、狭小敷地やローコスト等厳しい条件であっても対応できる。圧倒的に図面を描く量が多く、設計の段階でどのような物が立つのかがわかりやすく、誤解が生じにくい。見積書を第3者的にチェックしたり、工事の段階になっても引き続き同じ担当者が、建て主の代理人となって管理して貰える。そのため、全体の工事費も実際には安くなる。

【欠点】
建築家には個々のくせやデザインスタイルが強い事が多く、自分のスタイルと合う建築家(設計事務所)を見つける必要がある。建築家の数は少なく、自分のスタイルに会った事務所を見付けるのが困難です。建築家ががこれまでどのような作品を作ってきたかを必ず見せてもらいましょう。
設計に時間を掛けるため、完成まで時間がかかる。

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